SSブログ

ニットの縫い始めと縫い終わり [ジグザグミシンでニット生地を快適に縫う方法]

<ジグザグミシンでニット生地を快適に縫う方法>

ニットの縫い始めと縫い終わり

ロックミシンはニット専用機種なので快適に縫えます。でも、残念なことにジグザグミシンはニット用ではありません。特に縫い始めと縫い終わりは縫いにくいですね。

トラブル1・ニットの縫い始めがジャムになる
ジャム(jam)とは「むりやり詰め込む」という意味です。プリンターの紙詰まりを「ペーパージャム」といいますよね。ニットの布端も普通に縫うとあんな感じになります。

トラブル2・ニットの縫い始めが針穴に落ちる
布が穴に落ちて動かなくなると、ネジを外して救出することになります。時間がかかる上に、生地が傷みます。

トラブルの理由・ニットの裁ち端は糸くず同然
なぜこんなに縫いにくいのか。ニットの糸はループになっています。布端は糸くずの塊と思って間違いありません、ただモジャモジャと絡まっているだけで自由自在に伸縮します。これを縫うのは無理です。

でも大丈夫です。

回避方法1・5mm残して1回返し縫い
縫い始め、5mm進んだところに針を落とし、一目の返し縫いをします。本当なら3針くらい縫いたいところですが、ジャムになるのでやめておきます。
え?そんなに少なくてほどけないか心配?
大丈夫です。ニットの縫い端は、縫いすすめるうちに他の縫い目の下に入るので、その間だけほどけなければOKです。最後に縫うところは布が何枚も重なったところで終わるので、そこではしっかりと3針の返し縫いをしてください。

回避方法2・付箋で穴を塞ぐ
どうしても布端から返し縫いがしたいとき、普通はハトロン紙とか薄紙などを引きます。でも紙が大きすぎると思ったら付箋を使います。ジャムになるのは縫い始めだけですから。
付箋を横向きに、押さえ金で糊を踏まないように、付箋で針穴を塞ぎます。布を置くときは紙は動かず、布が進んだ時は勝手に剥がれます。
縫ったあと付箋を外すには、目打ちで縫い糸の上から点々と穴を開け、左右に引くとちぎれます。

雑談・ティッシュは使わない
よく「ティッシュを敷いて縫うと良い」という話を聞くのですが、私は良いと思いません。YouTubeで外国の洋裁動画を見ると、たしかにティッシュを使っています。でも、外国のティッシュって日本のと違いますね。もっと丈夫です。ちょっと引っ張ってもほぐれないし、しっかり引くと縫い目からバリバリ破れる。あれは「洋裁用ティッシュ」という商品があるのではないでしょうか。少なくとも「御花紙」くらいの強度はありそうです。
日本のティッシュを使うと悲惨ですよ。蜘蛛の糸のような儚い繊維がはらはらとほぐれ、一本づつ丁寧につまんで除去していると「失敗した」という気持ちがひたひたと押し寄せてきます。
コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。